うま味
味覚には「甘み」「苦み」「酸味」「塩味」「うまみ」の5つの基本味があります。
うまみ成分のグルタミン酸、イノシン酸、しいたけのグアニル酸等があります。
昆布だしに含まれるうまみ成分のグルタミン酸と、かつおだしに含まれるイノシン酸を合わせるとうま味が増します。
出し汁の取り方
- 「真昆布」、「利尻」の良質な昆布を使う。
- 鍋は陶器、ステンレス、琺瑯(ほうろう)等。
- コンブの表面についている汚れは軽く拭き、表面の美味しさ成分の白い粉を落とさないようにする。
- 鰹は本節を使い、血合いのない物を使用する。
一番だし
- 昆布の汚れを乾いた布巾などで拭き取る。
- 水1800ccと昆布30センチ位を鍋に入れる。3時間程度漬けた後、中火にかける。
- 沸騰する寸前に昆布の表面に小さな泡がついたら、昆布を鍋から取り出し火を止める。沸騰させると昆布の臭みが出る。
- 昆布を取り出したら一度沸騰させ、少量の差し水をして少し温度を下げる。
- 少し火を強くし、沸騰したところで、鰹節約50gを鍋に入れ火を止める。
煮立てると濁り、香りが飛び、酸味が出る。
- かつおが自然に沈んできたら丁寧にアクを取る。この間にうまみが出る。
- 鰹節が底に沈んだら、ネル地やリードなどで漉す。
- 鰹は静かに漉し取る事。漉した鰹は絶対に絞らない事。乱暴に漉すと出し汁が澄んでいても濁ってしまう。
昆布を一晩中水に漬けた昆布水を使うと、より一層うま味が出ます。
二番だし
- 水1升(1800cc)と一番だしで使った昆布と鰹節を鍋に入れ、火にかける。
- 強火にかけ沸騰したら弱火に落とし、ゆっくり10分程炊く。
- 新たに用意した鰹節50gを入れて火を止める。
- 鰹節が底に沈んだらアクをきれいに取る。
- ネル地、キッチンタオルやリードなどで漉す。