はじめまして。
「料亭のレシピ」をご覧いただき、ありがとうございます。
こちらに掲載しているレシピは、実際に料亭で使われていたものになります。
本来なら、あまり表に公開されることのないようなものだと思います。
1956年に祖父が大阪の道頓堀に「料亭八木」という料亭を開きました。
その後、父が引き継ぎ、50余年ほど営業しておりましたが、親会社の倒産などのために継続していくことができず、閉店することになりました。
父は大きなものを失いましたが、この「料亭八木」の貴重なレシピ700種以上と、プロが撮影した写真が手元に残っていました。父はこれらの貴重な資料を活用して、日本料理の美しさや、職人の技を伝える本の出版を考えましたが、簡単にできるものでもありません。
そこで、アナログな父に代わり私が、このレシピと写真をブログで配信することを始めてみることにしました。
レシピ記事は、父が当時を思い出したり、当時の料理長に話を聞きながら書いています。元々、料亭八木の料理職人たちのためにまとめられたレシピ（献立）ですので、家庭のレシピとしては役立ちにくいかもしれませんが、だしの取り方など随所に取り入れられる部分もあります。
また、営業当時の企業秘密とも言えるレシピは、日本料理を勉強中の方や、日本料理に興味のある方には大変貴重な資料になるのではないでしょうか。
父は料理人ではありませんが、食材や器へのこだわりがとても強いので、食材の選び方や、鮮度の見分け方、和食器などの知識も提供できると思います。
レシピで何か質問や疑問などありましたら、気軽にコメントや問い合わせをしてください。父や料理長が持てる限りの知識から返答いたします。
今、海外でも日本料理が高く評価されていますので、近い将来には英語版や中国語版も用意して、海外へ発信したいと思っています。ブログから味や技術を伝えることは難しいと思いますが、美しい盛り付けの写真は、見た人の目を楽しませ、日本の料理人の技術の高さを感じさせることができるはずです。
『海外へ向けた、日本料理のレシピ写真集を出版すること』を目標に頑張っていきますので、応援やアドバイスいただけると嬉しいです。
それでは、ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
昭和31年ごろ
平成20年ごろ
2017年1月4日
サイト管理人 せんと