小芋の旬は8月~12月位までですが、旬により調理の方法も変わってきます。
懐石料理の野菜類の煮物は、味付けはもちろん野菜の色出しが一番大切です。
料亭の料理人は何年もかけて、この野菜の色出しを修行しています。
色をうまく出せても、調味量の配分を間違えれば色は変わってしまいます。
材料
- 小芋
- 米のとぎ汁
- かつお
調味料
- 出し汁
- みりん
- 淡口醤油
- 料理酒
作り方
小芋は皮をむくのに手がかゆくなり、大変苦労すると思いますので、簡単な方法を紹介いたします。
- まず水できれいに洗って土を落とし、一日陰干しします。その後、タオルで擦るとうまく皮がむけます。
- 芽の所だけ庖丁で切り取る。
- 米のとぎ汁で一度湯がく。
- 出し汁20杯に対し、みりん1杯、淡口醤油1杯、お酒1杯、砂糖0.5杯を合わせた、たっぷりめの出し汁で炊く。
- かつおをガーゼで包んで追いがつおにする。
追い鰹
追い鰹は煮焚き物などを煮た後、鍋ごと冷まし鰹をガーゼに包み鍋の中に入れて冷蔵庫で冷やすし漬け地にする。
(漬け地は追い鰹をして、1日位寝かせ味をしみ込ませよりよく味を良くする事)
調味料の割合について
調味料の味付け割合は対比で計算しています。人数に応じて計量カップや容器の大きさが変わっても、味は変わりません。
- 小芋を白く仕上げる時は、淡口醤油の代わりに塩を使用してください。
- 小芋のようなでんぷん質のものを調理する場合、柔らかくふっくらと仕上げるために必ずお酒を使用してください。
6月の時期の小芋は甘みがあって美味しく戴けますので、絹川小芋と言って、両端だけ切って皮の付いたまま塩蒸しにしてください。

六方小芋の煮付け
コメントを残す